EARTHBOUND / KING CRIMSON

1. 21st Century Schizoid Man

2. Peoria

3. The Sailors Tale

4. Earthbound

5. Groon

※曲目はオリジナルアルバムの曲目を紹介しております。

 1972年発表の5枚目にして、初のライブ・アルバム「EARTHBOUND(アースバウンド)」。1972年のアメリカン・ツアーの模様を客席からカセット・テープでライン録りしたというもの。その音の悪さに、一時は海賊盤かと噂されたほど(当時、アメリカ盤は発売されなかった)。

 メンバーは

ロバート・フリップ -ギター、メロトロン
ボズ・バレル -エレクトリックベース、リード・ヴォーカル
メル・コリンズ -サックス、フルート、メロトロン
イアン・ウォレス -ドラム、ヴォーカル

 たしかにレコードで発売されている時のこのアルバムは酷かった。ノイズなのか演奏なのか分からない音だったように思います。しかし、やっとCD化されてからはかなり聴きやすくなって来ており、1曲目の“21st Century Schizoid Man”などはオフィシャルとして発売されている同曲の中で一番アバンギャルドとされてかなり演奏自体評価されています。メル・コリンズのサックス・ソロなどかなり鮮明に聞こえており、演奏の質としてもかなり評価できるものと言えるでしょう。

 私自身、スタジオ・ワークをステージ上で再現できないような音楽はゴミと思っている者ですので、曲がりなりにもこうしてオフィシャル盤として聴けるのは意義深いことだと思います。“21st
Century Schizoid Man”が収録されているだけでも十分聴く価値のあるアルバムだと思います。

 “Peoria”・・・ほとんど即興演奏っぽい感じなのがいいですね。ボズの歌のスキャットと鼻歌のように入りますが、ロックを聴いているというより、ジャズのジャム・セッションを聴いている感じ。フェイドアウトになるのが残念です。

 “The Sailors Tale”・・・スタジオ・バージョンとここまで変わるのか?というくらいすごいインプロビゼーションですが、メル・コリンズが演奏しているらしいメロトロンもしっかりと入っています。この曲もフェイドアウトがもったいない。

 “Earthbound”・・・この曲もボズのスキャットをフューチャー。スタジオアルバム未収録。この曲のロバート・フリップのギター・ソロを聴いていると、ロバート・フリップが次にやりたいことが予感できたかなと思います。もともと、ジャズ志向が強いグループだったから、こういう曲も理解できますね。

 そういえばロバート・フリップってギターの演奏はイスに座ってでしたね。

 “Groon”・・・このアルバム発売時点ではスタジオあ・アルバム未収録曲。ドラムソロが延々とつづいたり(それも途中でシンセ・ドラムも入る)、ギター・ソロ、サックス・ソロが入ったり。しかし、最後はフェイドアウトっていうのが残念。

 CD化されて音もかなりよくなって聴きやすくなったようです。しかし、レコード1枚という制約から長い曲をカットせざるをえなくなったのが残念(CD化の際、マスターテープとかを再編集なんてことは無理だったのでしょうか?)。しかし、スタジオ盤とライブは別物というポリシーがよくうかがえるので、当時のライブを理解するには絶好のアルバムと言えるでしょう。