THE GREAT DECEIVER 1 & 2 : LIVE 1973-1974 / KING CRIMSON

Vol.1

DISC 1
1. Walk on… No Pussyfooting
2. Larks’ Tongues In Aspic Part II
3. Lament
4. Exiles
5. Improv: A Voyage to the Centre of the Cosmos
6. Easy Money
7. Improv: Providence
8. Fracture
9. Starless

DISC2
1. 21st Century Schizoid Man
2. Walk Off From Providence … No Pussyfooting (Glasgow, Oct. 23 1973)
Walk on… No Pussyfooting
3. Shark’s Lungs in Lemsip
4. Larks’ Tongues in Aspic Part I
5. Book of Saturday
6. Easy Money
7. We’ll Let You Know
8. The Night Watch
9. Improv: Tight Scrummy
10. Peace – A Theme
11. Cat Food
12. Easy Money
13. … It Is For You, But Not For Us

Vol.2

DISC1
1. Walk On…No Pussyfooting
2. The Great Deceiver
3. Improv – Bartley Butsford
4. Exiles
5. Improv – Daniel Dust
6. The Night Watch
7. Doctor Diamond
8. Starless
9. Improv – Wilton Carpet
10. The Talking Drum
11. Larks’ Tongues In Aspic
12. Applause & Announcement
13. Improv – Is There Life Out There?

DISC2
1. Improv – The Golden Walnut
2. The Night Watch
3. Fracture
4. Improv – Clueless And Slightly Slack
5. Walk On…No Pussyfooting
6. Improv – Some Pussyfooting
7. Larks’ Tongues In Aspic Part I
8. Improv – The Law Of Maximum Distress:Part I
9. Improv – The Law Of Maximum Distress:Part II
10. Easy Money
11. Improv – Some More Pussyfooting
12. The Talking Drum

 『ザ・グレート・でシーバー』(THE GREAT DECEIVER) は、1973~1974年頃のライブをまとめたもの。かつては4枚組として発売されていましたが、今ではそれぞれ2枚組として、1と2に分かれて販売されています。4枚組よりも音が数段よくなっているようなので、これから購入されるかたは2枚組のほうをお勧めします。

 正直ここまで来ると、マニアにお勧めと言えるもの。インプロビゼーションもいろいろ出てくるので、マニアでない人にはかなり退屈かも知れません。

 特に注目すべきなのは、セカンドアルバムの “Peace – A Theme”と“Cat Food” こんな曲もまだプレイしていたのだと、ありがたく聴くことができます。

メンバーは

ロバート・フリップ -ギター、メロトロン
ジョン・ウェットン -ベースギター、ヴォーカル
ビル・ブラッフォード -ドラムス、パーカッション
デヴィッド・クロス -ヴァイオリン、ヴィオラ、メロトロン

 “Starless”が2種類入っているので、聴き比べてみると興味深いと思います。

 このライブが収録した頃がKING CRIMSONの2つ目のピークだと思うので、KING CRIMSONをより深く探求したいなら押さえておいて無駄ではないライブ・アルバムと言えるでしょう。

 2枚組になってからのジャケットの絵もパメーラ・ジューン・クルック(P.J.Crook)という女性が担当し、彼女のイラスト画が採用されています。不思議な画風ですが、やはりクリムゾンには合ってないと私は思います。

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 KING CRIMSONはさらに1980年代にも結成されて、初来日公演も実現するのですが、グレッグ・レイクやジョン・ウェットンと言った、ボーカリストとしても非常に評価でき、音楽のアンサンブルとしても楽しいサウンドが、1980年以降はギターが2本入り、サックスやフルートはなく、こころで聴く音楽から、だんだん頭で聴く音楽へと変化して行ったように思います。

 もちろん、好みの問題ですが、叙情的で壮大なイメージのCRIMSONが1980年代以降は陰を潜め、様式美を追い求めるようになって行きます。ロバート・フリップさえいればKING
CRIMSONとして成り立つと思っている人はそれでいいでしょうが、全体のアンサンブルとして捉えたとき、1970年代までのCRIMSONと1980年代以降のCRIMSONはかなり違うと思います。

 1980年代以降のCRIMSONも嫌いという訳ではないので、また時間があって気が向けばレビューを書いてみたいと思います。