FIREBALL/DEEP PURPLE

 

1. Fireball

2. No No No

3. Strange Kind Of Woman
  (Demon’s Eye)

4. Anyone’s Daughter

5. The Mule

6. Fools

7. No One Came

 

※曲目はオリジナルアルバムの曲目を紹介しております。

※ジャケットは発売された国や時期によって各種あるので、ご了承ください。ここで紹介しているのはイギリス盤のオリジナル仕様。Wジャケットになっており、左にある地球からメンバーがタイトル通り火の玉になって飛び出して来ているイメージです。発売時期によって、炎の軌跡部分が濃かったり、薄かったり様々。

 DEEP PURPLEは「IN ROCK」発売後、ツアーに明け暮れていました。そのため、グループの人気も急上昇。そんなツアーの合間を縫って「FIREBALL」は録音されたため、曲作りやレコーディングに必ずしも十分な時間をかけるヒマがなかったようです。そのため、リッチーはこのアルバムを嫌っているが、イアン・ギランはライブな曲作りになっている部分をむしろ気に入っているようです。

 アメリカの発売権を持つワーナー・ブラザーズとPURPLEは年2枚のアルバム契約を結んでいたため、「FIREBALL」の発売は本国イギリスより先にアメリカではアメリカン・ツアーに合わせて1971年7月に発売されており、イギリスでは9月に発売されています。
 アルバムは全英チャート1位となり、全米でも32位を記録。

 1曲目“Fireball”はぎゅーんとした機械的な発信音がしたあと、イアン・ペイスのダブル・バスドラをフューチャーしたドラムが始まり、ハードでタイトな曲が始まります。イアン・ギランのシャウトもカッコよく、ギターもキーボードもベースもドラムスもスリリング。ライブでは結構よくプレイしていたようですが、この曲はバスドラ1つ増やす必要があるために、北欧のテレビ中継の映像ではアンコールでバスドラを足して演奏ってシーンが映ってましたね。リッチーそろそろ髪の毛が気になる?
 来日公演では演奏してくれなくって残念。その後もライブでは演奏してないみたいだし、いい曲なのに残念ですね。
  もっともカナダのグループWARPIGの“Rock Star”という曲をパクッたと言われているようですが・・・。

 2曲目“No No No” この曲も当時のイギリスのテレビ番組とかではよくプレイしていたようです。ミドル・テンポでオシャレですね。リッチー・ブラックモアのギターがクール。私はこういう渋い曲好きです。

 3曲目・・・アメリカ盤 日本盤は“Strange Kind Of Woman”が収録されています。キャッチーで覚えやすいフレーズでよいですね。間奏で入るリッチーのギターが遊び心があって好きですし。ドラムのシャキシャキ入るハイハットもいいし。ジョン・ロードのキーボードが表に出て来ずにバックに回っているってのもいいです。
 なお、イギリス盤では“Strange Kind Of Woman”は入らずに“Demon’s Eye”という地味な曲が入っているのです。ギターのリフはなかなかカッコいいのですけどね。この曲は当時はイギリス盤のアルバムでしか聴けなかったので、私もわざわざイギリス盤も買いました。今ではボーナス・トラックで聴けるものが多いですね。

 4曲目・・・“Anyone’s Daughter” ジョンのピアノとスライド・ギターっぽいリッチーのギター、歌うより語る感じのイアン・ギランのボーカルが牧歌的でなかなか楽しい曲です。 

 5曲目・・・“The Mule” スペ-シーな感じが心地良い曲。ライブではこの曲のあとイアン・ペイスへのドラム・ソロに続いて行きます。DEEP PURPLEスタジオ・ライブ

 6曲目・・・“Fools” ギターのフレーズがすごくカッコいい、スローな曲です。個人的には大好きな曲なんでどうしてライブでプレイしてくれないの?って昔から思っていました。バイオリン奏法(ギターのボリュームを絞っておいてピッキング音を消して、ギターでバイオリンっぽい音をさせる弾き方)なども初めて聴けてよいです。

 7曲目・・・“No One Came” これもギランが語る感じです。ハードというより、クールな曲調。テープの逆回しっぽい手法があったりと遊んでいる感じですね。

 全体を通すとハードというよりクールで、アダルトな感じなので、「IN ROCK」の路線を期待した人には拍子抜けかも知れませんが、DEEP PURPLEにはこんな一面もあるのだということを知る上では貴重なアルバムだと思います。