CONCERTO FOR GROUP & ORCHESTRA/DEEP PURPLE & THE ROYAL PHIHARMONIC ORCHESTRA

1. Concerto For Group And Orchestra – First Movement: Moderato – Allegro

2. Concerto For Group And Orchestra – Second Movement: Andante

3. Concerto For Group And Orchestra – Third Movement: Vivace – Presto

※曲目はオリジナルアルバムの曲目を紹介しております。

※ジャケットは発売された国や時期によって各種あるので、ご了承ください。ここで紹介しているのはイギリス盤のオリジナル仕様。

 さて、1969年リード・ボーカルのロッド・エバンスとベースのニック・シンパーが首になり、リッチー・ブラックモアの旧友だったミック・アンダーウッドの紹介でEPSODO SIXというバンドのボーカリストをしていたイアン・ギランがメンバーに加わりました。そして、ギランの推薦で同じバンドにいたロジャー・グローバーも少ししてベーシストとして参加することになります。

 こうして二人のメンバーはかなりあっさり決まったものの、バンドの進むべき道に関してはジョン・ロードとリッチー・ブラックモアの間では隔たりがありました。ジョンはサード・アルバムに入れたクラシカルな曲が評価されているのに満足して、できればその路線をより深く追求して行きたいと思っていました。

 おりしもLED ZEPPELINが衝撃的なデビューを果たして、そのエネルギッシュなコンサートとアルバムに大きな注目が集まっていた。この流れを踏襲したブラックモアは、よりハードなサウンドをバンドに導入したいと考えていたのです。

 そんな折りにジョンの元にイギリスの国営放送局BBCからクラシックとロックの共演をしないかという話が舞い込んで来たのです。DEEP PURPLEがロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラと共演するばかりかその協奏曲の作曲を全面的にジョンにまかせ、コンサートは主にクラシックが演奏される格式高いロイヤル・アルバート・ホールで演奏されて、そのコンサートの模様はBBCが収録して、テレビで放送される予定になっていたのです。

 ロックとクラシックの融合・・・それまで誰もがなしえなかったことを自分たちができるかも知れない。ジョンはいうに及ばず、他のメンバーもこの企画に同意し、ジョンは長い協奏曲を書き上げ、リハーサルに次ぐリハーサルを繰り返し、1969年9月24日ついにコンサートが実現したのです。

 その時の模様をライブ録音したのが、このアルバムであり、1969年11月にアメリカで緊急発売され、翌年1月にイギリスでは発売、1970年の音楽雑誌メロディーメイカー誌の人気投票でアルバム部門の9位に選ばれました。

 さて、コンサート自体は大成功に終わりましたが、アルバム自体はそれほど褒められる内容ではないと思います。ロック・バンドがオーケストラと共演したという目新しさはあるものの、バンドの音がオーケストラに埋もれている感じで対等に渡り合っている感じが少しもしないのです。目立っているのはリッチーのギターくらいなものです。

 またクラシックの楽曲としての評価としてもそれほど高くは評価できないと思います。このアルバムを聴くたびに眠くなるのは、心地よいというより、正直退屈だから。
 この後もジョン・ロードは「ジェミニ組曲」(クレジットはDEEP PURPLEになっているものもあり)とかあと数枚、自分名義のアルバム出してますが、つまらないです。