THE HOUSE OF BLUE LIGHT / DEEP PURPLE (ハウス・オブ・ブルー・ライト/ディープ・パープル)

2020年5月7日

 

THE HOUSE OF BLUE LIGHT/DEEP PURPLE

1. Bad Attitude

2. The Unwritten Law

3. Call Of The Wild

4. Mad Dog

5. Black & White

6. Hard Lovin’ Woman

7. The Spanish Archer

8. Strangeways

9. Mitzie Dupree

10. Dead Or Alive

※曲目はオリジナルアルバムの曲目を紹介しております。

※ジャケットは発売された国や時期によって各種あります。

 この「ハウス・オブ・ブルー・ライト」は1987年1月にイギリスでは発売されました。その時はすでに、リッチー・ブラックモアとイアン・ギランの確執が表面化していたとも言われています。

 1曲目“Bad Attitude”・・・“悪態”って丸でリッチーとブラックモアの対立を表していdeep purple Vるようなタイトルですが、曲自体は悪くないですね。ギターもカッコいいですし。

 2曲目“The Unwritten Law”・・・これもギターソロは悪くないです。ただ歌っている時、リッチーはギター弾いているのか?って思うくらい存在感がないです。イアン・ペイスのバスドラが重厚でいいです。

 3曲目“Call Of The Wild”・・・シングル・カット曲。いかにも受け狙いのキャッチーさを狙った曲ですが、あまり売れなかったようです。

 4曲目“Mad Dog”・・・ZEPPELINの“Black Dog”にでも対抗するつもりだったのでしょうか?ジョンのキーボードは犬が吠えているようでなかなかいい雰囲気ですし、リッチーのカッティングもいい感じです。後半の盛り上がりがよいですね。ソロ・ギターのフレーズはやっぱりRAINBOWっぽいですね。

 5曲目“Black & White”・・・この曲はギランもリッチーも頑張ってます。ギランのマウスハープとリッチーのギターが絡むあたりでフェイドアウトするのが惜しい。

 6曲目“Hard Lovin’ Woman”・・・「IN ROCK」に“Hard Lovin’ Man”っていう曲があったので、それを意識して作った曲だと思われますが、この曲もハードで良いです。

 7曲目“The Spanish Arche”・・・RAINBOWタッチのフレーズですが、リッチーは本気で弾いています。かなりテンションが高く傑作です。

 8曲目“Strangeways”・・・これもスパニッシュ系のノリ・タイプ。リッチーが主導で作った曲っぽく、ライブでも栄えそうな曲です。

 9曲目“Mitzie Dupree”・・・スローな大人のロック。いぶし銀というべきか。

 10曲目“Dead Or Alive”・・・ラストがまたかなりハードな曲。ギター弾きまくりです。

 概していえば、前半に凡作が多く、後半は佳作ぞろい。前作は評判がいいのに、このアルバムの評価があまりよくないのは再結成の感動が薄れたせいか?前作に比べるとまとまりに欠けるかも知れないですが、そんなに悪いアルバムではないと思います。
 「PERFECT STRANGERS」の世界ベースでの売り上げが250万枚だったのに対して、この「THE HOUSE OF BLUE LIGHT」は160万枚だったようです。この90万枚の違いはアメリカ市場であまり売れなかったからのようです。このアルバム発売後のツアーがヨーロッパ中心で、アメリカでのプロモーション・ツアーが十分にできてなかったことが一番の要因のようです。