LIVE IN JAPAN/DEEP PURPLE

 

made in japan/deep purple

MADE IN JAPAN/DEEP PURPLE

 

1. Highway Star

2. Child In Time

3. Smoke On The Water

4. The Mule

5. Strange Kind Of Woman

6. Lazy

7. Space Truckin’

 

※曲目はオリジナルアルバムの曲目を紹介しております。

※このアルバムに関しては発売当初から2種類の異なる物が存在していました。「DEEP PURPLE LIVE IN JAPAN」というアルバムは日本人スタッフがプロデュースからミキシングまでの全てを担当し、ジャケットの写真も日本武道館のライブの模様を撮影した純日本産のもの。
 これに対して「MADE IN JAPAN」はマーティン・バーチがプロデュース。ロジャー・グローバーとイアン・ペイスがアドバイスしているます。ジャケットに使われているライブ写真も日本公演とは全く違うものとなっています。日本以外の各国で発売されました(発売時期はいずれも1972年12月)。

 ハード・ロックの歴史上、これほど日本公演のアルバムが注目されたのは後にも先にもない(他にもCHEAP TRICK LIVE AT BUDOKANとかも知られてはいますが)と言っていいでしょう。

 さて、DEEP PURPLEは本来ならば1972年5月に来日する予定でした。ギターのリッチー・ブラックモア肝炎になって入院されたため、8月に延期され一時はどうなることかと思いましたが、日本ではハード・ロック史上一番熱い夏となったのです。

 日程は                     アルバム収録

  8月15日 大阪フェスティバルホール   3
  8月16日 大阪フェスティバルホール   1,2,5,7
  8月17日 日本武道館           4,6

※一部訂正

これまで、DEEP PURPLE初来日公演の大阪公演は「厚生年金会館」と表記しておりました。これは日本で当時発売されたLPレコードにもそのような表記があり、一部雑誌等でも、そのような表記がされて来たのも事実です。
上記のように、5月来日予定が延期されていますが、当初発売されたチケットに「大阪フェスティバルホール」と印刷されており、購入者は延期期日にそのままチケットを持って入場すればよくなっていたこと、延期後のパンフレットにしっかり延期後の公演期日と会場(=大阪フェスティバル・ホール)が印刷されていること等からすれば会場は「大阪フェスティバル・ホール」が正しいものと判断して訂正しました。ご了承ください。

 

 なお、演奏曲目の順番はアルバムとは違っています。当時はレコードだったため1枚の片面に20分ほどしか収録できなかったため、比較的短い“Smoke On The Water”と長い“Child In Time”の曲順を入れ替えたようです。

1. Highway Star
2. Smoke On The Water
3 Child In Time
4. The Mule~Drums Solo
5. Strange Kind Of Woman
6. Lazy
7. Space Truckin’
———————–
Encore
BLack Night(15日)
Speed King(16日・17日)
Luccile(16日のみ)

 当時のDEEP PURPLEは世界中でライブで一番大きな音を出すアーティストとしてギネス認定されていたようです。

 とにかくDEEP PURPLEに少しでも興味があるかたなら聴かないと損です。1曲目の“High Star”からエンディングの“Space Truckin’”まで約80分があっという間に過ぎてしまうことでしょう。

 1曲目“Highway Star”・・・楽器の調子を確かめるような音からいきなりドラムの音が始まり、ギランが“Song called Hiway Star”とMCをし、いよいよコンサートの始まりです。私が観た翌年のコンサートではこの曲のオープニングでは中央のPAに乗った赤いランプがパトカーが走るような感じで回っていました。
 ギター・ソロでのリッチー・ブラックモアの左手の動きがあまりに華麗で、指がフレットの上を踊るバレリーナのように見えたのを覚えています。
 ちなみにライブでは舞台の上手(向かって右)からリッチー、中央後部にイアン・ペイス、前にイアン・ギラン、その左にロジャー・グローバー、そして一番下手(向かって左)にジョン・ロードが位置するのですが、このアルバムでは右サイドからキーボード、左サイドからギターが聴こえるようなミキシングにしてあります。つまりステージの後ろ側からライブを観ている感じなんです。違和感があったので、よく左右をリバースして聴いてました。
 この1曲でつかみはOK、観客はすでにノリノリです。日本武道館ライブ

 2曲目“Child In Time”・・・イアン・ギランのシャウトはスタジオ・アルバムより数段の迫力。初めてコンサート会場で生でこのギランの歌を聴いた観客はぶっ飛んだことでしょう。

 3曲目“Smoke On The Water”・・・1970年代は日本の観客は何でも手拍子をしないと気がすまない人が多くて、私はいやでした。この曲でも多くの客がイントロで手拍子してますが、裏打ちのリズムになっています。それを嫌ってリッチーがいったんブレークを入れてみずからリズムを合わせているのが面白いです。
 リッチーのソロはかなりのアドリブが入り、楽しいですね。

 4曲目“The Mule”・・・楽曲は素晴らしいですが、後半は延々とドラムソロが始まりまります。視覚的なものがあると楽しいのですが、ドラムソロって音だけ聴いててもつまらないですよね。

 5曲目“Strange Kind Of Woman”・・・なんと言っても聞き物は中間部分のリッチーとイアン・ギランの掛け合い。リッチーの弾いたフレーズをギランがファルセットで真似るところは非常に楽しいです。この曲を聴いてイアン・ギランのボーカルをますます好きになった人は多いはずですね。
 曲が終わったあとのギランの観客への煽りも絶好調。武道館ライブ2

 6曲目“Lazy”・・・この曲はジョン・ロードの見せ場の曲です。会場にいると、キーボードの音が会場の廻りをぐるぐるとサラウンドしてる感じできこえてました。あー、ハーモニカはギランが本当に吹いてるんだ、なんて思った曲でもありました。後半は完全にリッチーが遊んでますが、その遊び心が楽しいです。

 7曲目“Space Truckin’”・・・この曲はとにかく後半部分が聞き物。当時はよくあるミラーボールにライトが当たって会場は宇宙の中みたいな演出になって、歌がないギランはコンガを叩いて遊んでいます。キーボードのアドリブで“ツアラル・ストラはかく語りき”が入り(いつものパターン)、リッチーはバイオリン奏法で遊んで、ギターをギュンギュン振り回して弾きまくりエンディング。

 なお、CDを購入される場合は日本盤か外国盤なら「MADE IN JAPAN」25周年盤をオススメします(外国盤の「MADE IN JAPAN」は音が最悪です。25周年盤はアンコールの3曲も入っています。なお、外国盤の「LIVE IN JAPAN」3枚組はアルバムに収録してない日の演奏ばかり集めて入れてあるので、聞き比べてみると楽しいです(メンバーによると15日は来日後すぐのライブで疲れていたので、演奏が今イチ、武道館のライブはノリがよかったけど、アコースティックな音が全然よくないので、必然的に大阪2日目が多く使われる結果になったということです)。

 当初は日本だけで販売されるようでしたが、あまりにいい演奏なので、世界的に販売されるようになったのが「MADE IN JAPAN」というタイトルでした(発売当初は輸入盤を日本に輸入する場合は「日本で製造したのでないことを注釈で入れるよう税関で注文をつけられたそうです・・・買う人はそんなことは先刻承知でしょうが)。全英最高位16位、全米最高位6位。

 来日公演は大成功のうちに終了しましたが、すでにこの頃からリッチーとギランの不仲が表面化して行ったようです。